幽霊がでてくる非現実的な話だけど、それ以外は普通の恋愛と日常と。
カノジョである幽霊の正体が明らかになってくる後半は涙でちゃいました。
あらすじ
『のぼさんとカノジョ?』 モリコロス 全8巻
大学生の野保くんは、彼女と同棲中という噂。実はこの彼女というのは野保の住むアパートの部屋にとりついている幽霊のことだった。
入居したての時は幽霊との関係が上手くいかなかった野保だが、幽霊にホワイトボードを与えることで幽霊と会話出来るようになり仲良く暮らすようになる。この幽霊は自分の名前も性別も年齢も全ての記憶がなかったので、野保はカノジョと呼ぶことにする。
カノジョは料理を作ってくれたり甲斐甲斐しく野保の世話を焼いてくれるようになり、野保はカノジョとの生活に喜びを感じカノジョを恋人として愛するようになる。
しかしカノジョは野保の時間を自分の為に無駄にしたくないと考え、成仏したいと言い出す。成仏のためには記憶が必要だと知り、カノジョの記憶に思い出された父親と思われる人物と野保は接触するが……!?
ネタバレあり感想
最初に読んでてまず思ったのは、のぼくんはモテるだろうねー。作中でもモテてましたけども。
現実でもこういうほんわかしてて穏やかで結構大柄っていう人ってモテるよね。
ちょいチャラいイケメンがモテまくってるのとは違くて、みんな口には出さないけど密かにいいなって思ってるマジなノリのモテ方。
この漫画って幽霊であるカノジョが姿が見えないのに、本当になぜかかわいく思えてくる不思議。
かいがいしくのぼくんの世話をして、そんなカノジョにのぼくんはいつも感謝してて、ほのぼの2人は暮らしてる。こんな穏やかな日常素敵だなーと思える2人でした。
のぼくんを取り巻く登場人物たちもみんな魅力的で、同じアパートに住むのぼくんに熱烈な想いを寄せる金城さんがかなり一途でかわいらしいキャラでした。その他にも大学の友人達やアパートの隣人などを絡めつつ物語が進んでいきます。
大学の友人達が登場すると基本的にいつも笑えるんですけど、大学の友人の1人であるイケメン近藤くんがのぼくんのことを女を手玉に取る悪い男だとずっと勘違いしてて暴走してるのが特に笑えた~。
この作者さんの作品、さまざまな動物を擬人化した漫画の『タレソカレ』の方を以前に先に読んでいたので、微妙にバッドエンドになるんじゃ??、とドキドキしながら読み進めてたんですけど。
↓ちなみに『タレソカレ』はこちら。
『のぼさんとカノジョ?』の方は、一点の曇りのない感動的ないい締めでした~。
後半、幽霊であるカノジョの過去が明らかになっていくと、まだほんの少女なカノジョの生活がかわいそうで涙でたし、どうして幽霊になったかのシーンとか臨場感が凄くあった。
あと、この作者さんの絵ってやたら何でもないシーンでも色っぽい気がする。わざとそういう風に書いてるのかな?
キャラたちがほほをしょっちゅう赤らめて興奮してるように見えるんですよね。『タレソカレ』もそうですけど。あちらなんて動物の擬人化だから動物が人間にじゃれてるシーンとかハァハァしてて動物だから距離感近いしやたらアダルト。笑
のぼくんのいとこの千夏とか子供のくせに色気ムンムンすぎ。笑 隣人・路部と千夏のシーンにでてくる「かわいい」の擬人化に私個人的には毎度ツボってました。
『のぼさんとカノジョ?』、とてもいいストーリーなので笑ってホロリとしたい方はぜひ読んでみてください♪