ざっくりまむが

古いのから新しいの、マイナーからメジャーまで、様々なジャンルの漫画感想書き殴り。ざっくりとですがネタバレしてるので注意。深い考察など難しい事は出来ません。笑 ※アフィリエイト広告を利用しています

彼氏からの壮絶なドメスティック・バイオレンス 『籠の鳥』 ネタバレ感想

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今は落ち着きましたが、先月中旬ぐらいは芸能ニュースでドメスティック・バイオレンスを耳にする日々でしたよね。

まぁ純烈の件ですね。私はアイドルやらに疎いので、最初グループ名を目にした時、中国か韓国のグループかと勘違いした程に全く知らなかった。汗

 

んで、話を戻すとDVっていう文言をたくさん目にしてたら昔DVについての漫画読んだなーと思い出してレビューを書いとこっと思いたった次第。

 

この作者さんは『桃色ヘヴン!』が多分一番知られてるのかな?

桃色ヘヴン! 1巻

桃色ヘヴン! 1巻

桃色ヘヴンは官能小説家の女子高生がヒロインの笑えるラブコメだけど、うってかわって今回感想書いた作品は題材が題材だけにシリアスです。

DV被害を経験した方が読むと倍辛いと思うので要注意!!

 

あらすじ

『籠の鳥』 吉野マリ

美羽はリュウジに初めて会った時に一目惚れするが、すぐに偶然再会を果たし二人は付き合いだす。

最初はうまくいっていたが段々リュウジの束縛が激しくなってくる。嫉妬深いリュウジを安心させる為、2人は同棲をはじめる。

ある時、誤解からの嫉妬が原因でリュウジに美羽は初めて殴られ縛られる。

呆然とする美羽だが深く反省し謝るリュウジを見て許す。しかしリュウジが仕事をクビになったことがキッカケで暴力が日常化する。

痣が絶えない美羽を職場の社長の久住は心配し力になりたいと強く思う。

美羽は逃げたらもっと酷い目に合うと考え現状から逃げられずにいたが、ついに限界を感じ家を出て久住を頼る。

しかし久住の彼女・あやめにDVには美羽にも原因があるとなじられる。

 

ネタバレあり感想

ドメスティック・バイオレンスが題材のこの作品。目を背けちゃうような暴力シーンもあります。主人公の美羽が殴られるシーンの悲鳴のふきだしの「やーーっ!!」っていうのとかもう読んでて辛い。

作者さんはDVについてたくさん取材したんだろうなーと読んでいて感じました。

 

DVって程ではないのかも?だけれど、私も暴力をふるわれた経験があったりします。毒親育ちなので親からは躾と言う名の暴力は受けて育ちましたが、付き合ってる人から振るわれたのは1回だけだな。

むかーし、ちょこっとだけ付き合った相手が格闘技得意でそれでちょっとしたことから、、、詳しく書くとみなさんドン引くこと請け合いなので書きませんが。

暴力によって私は一瞬で目が覚めました……。こいつとこのままいるのは危険だ!と。

私の場合はそこですぐ別れる選択をしたのでもっと酷いことにならずに済みましたが。

それでもなにせやばい奴相手ですから完全に決別するのはかなり大変で生活を変えざるをえなくなりました。完全に会わなくなるまでの状況に持って行くまでの間に、色々怖い体験をし過ぎて、この人に似た服装の人を見ただけで体が硬直して動かなくなるという時期がしばらくありましたよー。

 

私は一連のこの黒歴史というか、この出来事は、人間顔じゃない!!ということを強く思わせてくれるために私に発生したイベントだと無理やり思うことにしています。汗

このおかげで今の価値観が強固になった気がする。やっぱ人間顔じゃなくて内面だ!

 

この漫画の主人公・美羽はかなり愛情深い人。現実でもそういう人がDVとかの被害に遭いやすそう。

深く相手を愛しているから相手を自分なら変えられるって頑張っちゃう。

思えば私の場合は最低ですが顔だけが好きで人としては大して好きではなかったのでしょう。ナルシストだな、この人、とか思ってましたもん。相手を変えようなんて選択肢は一回も浮かばず、ヤレ別れよう、ソレ別れようとしか思わなかったもんなー。

 

リュウジはやはり幼少期に家庭に問題があってこの人格が形成されていて同情する部分もありますが、やっぱり暴力はだめだー。ちなみに私に暴力振るった人も辛い家庭環境の人だった。

 

久住さんみたく心から心配してくれて支えてくれる人がいるのは美羽はラッキーだったけど、久住さんの彼女のあやめはDV被害者に理解がない典型の人として登場してました。殴られる女の方も悪いと。

久住さんの心を美羽に持ってかれてて彼女の座を失いかけの崖っぷちで美羽が憎くなるのも多少分かるけど、かなり辛辣なことをガンガンぶつける。

あやめが第三者を挟んでの話し合いを提案してくるんだけど、あやめ、なにか取り返しつかないとんでもないことやらかしてくるのではという読者の嫌な予感は大当たり。汗

 

結末はリアリティより夢を見させる方向に舵をきっているので、きっと現実はこうはいかんよなーと思いつつもこれはあくまで漫画だから、ね。全然ありな結末だと私は納得しました。

興味のある方はぜひ一読してみてください。

 

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