ゆるーい感じの学園ラブ。出だしはよくある主人公イメチェン変身ものです。
あらすじ
『僕が君を変える』 美園 1~3巻
菜子はメガネにおさげの地味な高1。家が隣の幼馴染でイケメンだと人気の吉田孝道と中3から付き合っている。自分とは釣り合ってないと自覚している菜子は陰口にも卑屈になっていた。
そんな菜子を伝説の美男美女兄弟の1人である御堂忍に美容院に連れていかれ彼自身の手で可愛くしてもらうことに。
イメチェンで可愛くなった菜子。御堂が菜子を気にかけた理由は事故で亡くなった最愛の彼女が生前に言っていた、外見に悩んでる子を忍の魔法で変身させてあげるんだよという言葉のせいだった。
菜子と関わるうちに菜子に惹かれていく御堂。菜子にアプローチするも菜子は鈍いため全く気が付かない。
御堂は自身の菜子への想いを吉田に打ち明ける。
ネタバレあり感想
あらすじで書いた以外にも菜子の友達が吉田のことを密かに好きだったり、その友達のことを吉田の友達が好きだったり〜など周囲のメンバーの恋の矢印があっちへこっちへ入り乱れ。しかしみんな穏やかな性格のため特に波風立たず……。笑
菜子の幼馴染である吉田こと、たかちゃん。御堂と菜子が接近することに最初の方は嫉妬的なものがきちんと描写されてたんですけどね。途中から全くなくなりむしろ御堂と仲良くなろうとするし。
そしてついにまさかの菜子を彼女としては好きではないと振ってしまうという展開。。うぉーい、1話で自分からキスしてたじゃんよー!
たかちゃんには突然過ぎてビックリだよ。。いざ菜子が別の人と接近し始めたら、やっぱり自分の本当の気持ちに気付いた!とか言いだして必死こいてヒロインの心を取り戻そうとする、なんていう展開は盛り上がるし大好きですけどね〜。当然たかちゃんは全然そんな気配なし!!笑
そして既にたかちゃんには性格若干捻じ曲がった女キャラがあてがわれつつあるし、このままメインキャラである菜子と御堂に深く絡んでくることはなくなり影が薄くなる模様。さよならたかちゃん。笑
タイトルが『僕が君を変える』だから、菜子と御堂の恋の話にならないとって考えると、真面目な菜子の性格だと彼氏いたんじゃどんなにイケメン御堂が迫ろうが一切なびかないですからね。だから別れは相手から言いださせて退場させたのかなぁ。なんだか唐突な印象の別れ方でした。
この漫画はこのキャラがこう動くのでは!?と読者が予想しがちな盛り上がりそうな展開を華麗にスルーしていき、特に波乱を起こさず落ち着いていくというパターンが多い気がする。キャラが基本的にいい人達というか。こうすれば盛り上がるのに〜っていう恋愛の泥沼とは無縁。
物足りない感じもしますが、ある意味リアルなのかな。場を乱したり揉め事が嫌だから自分を抑えて生きてる人の方が圧倒的に多いですもんね。
それか作者さんが穏やかな人でドロドロ展開とか生理的に無理なんじゃないかな、とか勝手に想像。笑