真面目にHについてを考えた漫画です。主人公のマキは彼氏と同棲中ですがレスで悩んでいます。パートナーがいる人なら陥る事があるのでは?という題材。
同じくレスが絡んでる『1122』といい、心をグサーッと刺してくる事多々あり。笑
『あなたがしてくれなくても』 もリアリティある感じで辛いです。
あらすじ
『情熱のアレ』 花津ハナヨ 全4巻
マキは彼氏と同棲して3年。レスになって2年、現在も記録更新中。その不満を彼氏の類にも誰にも言えない日々。
そんな時、実家の仕事を週末だけ手伝うことになったマキ。実家の仕事は大人のおもちゃの問屋だった。しかし会社で働く人達が誇りをもってやっているのを見て徐々にやり甲斐を感じるマキ。
マキは類にレスの悩みを打ち明ける。類はHする曜日を決める。しかし一向にお互い気持ちが盛り上がらない。
マキの実家の会社で働く赤塚にアプローチされ続けるマキだが、赤塚はマキを好きと言っておきながら、仕事関係の女性に迫られノリで関係し付き合うハメになっていた。
マキと類が住むマンションの更新日が近付き、これ以上一緒にいるのはしんどいから別々に住もうと類に言われる。マキも類といるストレスから体調が悪くなり身体が悲鳴をあげていた。マキはHの曜日を決めるなんてまるでゴミ出しと一緒、ただ類が「出してる」だけだと言い、2人は別れる事にする。
マキが類と別れた事を知り、つくづくタイミングが悪いと感じる赤塚。
マキは仕事で大野(通称王子)と知り合いお互いに気になる存在に。王子もレスで悩みパートナーと別れた過去があった。
王子に家に誘われ流されそうになるがマキは逃げ帰る。
マキは職場にダブルワークしているのがバレてしまう。自分のようにパートナーとの性生活に満足してない人を少しでも減らそうと会社を辞め、母の会社の正社員になる事をマキは決断する。
王子に自分もレスが原因で彼と別れた事をカミングアウトしたマキ。お互い同じような恋愛の傷がある事からなかなか踏み出せないでいたが、ついに一線を超え幸せな夜を過ごした2人。
マキの為に彼女と別れた赤塚はマキと王子の事を知りショックながらもマキから手を引くと宣言し祝ってくれる。
Hに対する価値観などを擦り合わせつつ、王子とマキは順調に絆を深めてゆく。
マキの職場に新しく23歳の新人さあらが入社する。まだ誰とも付き合ったことがないという清楚系かわいらしい女子。さあらはあえて特定の相手を作らないだけで、不特定多数と関係しまくる清楚系超肉食女子だった。そんなさあらが王子をひとめ見て気に入り、やがて本気になり全力でアタック。赤塚もマキへの想いを捨てきれず、マキにキスをするが……。
ネタバレあり感想
レスが題材っていうのもあって、少し話が重くなりますが全4巻だし絵も見やすいというのもあって一気に読めます。
マキは実家の仕事を手伝ううちに性の悩みについてをみんなに打ち明けられる様になっていきます。レスは自分の魅力がないって言っているかのようだと誰にも言えなかったのに。
性生活に完全に満足している人ってほとんどいないんじゃないかな?特に女は自分から言えるような関係をパートナーと作るのは難しいと思う。もっと日本全体がこういう話にオープンになれば気楽でなんでしょうけどね〜。
マキは類に拒絶されるたび、自信を失い抱く価値もない女だと心に鎧をまとってしまいます。それを王子が開放してくれたのは素晴らしいですね。同じ過去を持っていたからこそ気持ちに寄り添えたんでしょうね。
マキの元カレ類の言動が冷たいし酷すぎて読んでてマキは早く別れろ!それ今だ!殴れ!!と何度も思いました。笑
しかも類はマキと別れた後、速攻でデキ婚するという衝撃。
マキもかなりのダメージを受けてたけど、別れたにしたってそれを知るのは流石にショックでしょう〜。自分とはレスが原因で終わったのにインターバルなしで他とはすぐ出来んのか!って。早すぎるわ!避妊しろやー!怒
まぁ、類も別れてから色々考えて反省したようですけどね。
後書きにあったけど、読者からのキャラ人気によって結末を方向転換しているそうです。確かに途中まではマキの相手はこっちだよね?ってとこから、ん!?あ、そっちと??って思いました。
2人ともいいと思うんだけど、どちらかと言えば私はボツ案の方を密かに支持していたんだけどな!残念!