女性なら北川みゆき先生の作品は一度は読んだことあるのでは?でも今までの北川先生作品とはかなり毛色が違う漫画です。
あらすじ
『その男、運命につき』 北川みゆき 1~4巻
緒方栞は昼は不動産会社の冴えない地味OLだが夜はウィッグ、カラコン、つけまに盛りメイクでカリスマ手相占い師、「新宿のアンジュ」に変身。父親の性転換手術費用の借金返済のために始めた副業だったがよく当たると評判だった。
ある夜同じ会社のエース営業マン松平健(まつひらたける)に正体がバレてしまう。弱みを握られた栞は営業部へ異動になり奴隷として松平の元で手となり足となり働く事に。
一緒に働くうちに毎日女は日替わりの女ったらしの松平だが、不動産営業に関してはお客様の事を1番に考えた誠実な接客をする最高の男だと栞は認める。
そんな2人の手には運命の相手線がくっきりとあるのだった。
昼と夜の二重生活を続ける中、アンジュを慕うイケメン手相占い師「六本木のカレシ」里見が現れる。そしてアンジュに告白をする。里見はまだアンジュと栞が同一人物だと気が付いていないが、アンジュを好きなはずなのに栞を見て笑顔が素敵だとドキッとするのだった。
ネタバレあり感想
1話完結で毎回不動産に関するお客様が出てきてトラブルや悩みを手相占いを絡めつつ松平の機転で解決!っていう流れです。
1話ごとのお客様のエピソードがきちっと作られており、ジワっと感動する話もあり、人間ドラマといった感じで恋愛面はほぼ現段階では進んでません。4巻で栞が他の女と接触する松平にイライラする描写がようやく出てきたかなという状態です。
毎度松平が会社の資料室で女性とイチャこいてるのですが、お色気は1話につき松平のお相手のモブキャラワンカットくらいという北川先生作品の中では異質なんじゃないかな?
なんせ主人公がぼさぼさ頭にメガネにスッピン、恋愛興味なしの無愛想な29歳女性という設定。すぐに松平の魅力に陥落するストーリーかと思いきや全くブレない。笑 淡々とヒーローとの仕事をこなしていくいい味出してるヒロインです。
当て馬ポジションの六本木のカレシこと里見くん。現段階では栞の父がママをやっている店からアンジュが出てきたのを目撃し、アンジュをニューハーフだと勘違いしていますが魂に惚れてるので性別なんて気にしない!と宣言する愛すべきキャラです。笑
天然で2人の仲を引っ掻き回して進展させるにはちょっと役不足感ありますが、何かしら今後引き起こしてくれる事に期待!
ヒーローの松平はどうやら過去に忘れられない女性がいるために、特定の彼女を絶対作らないと公言しているようなので、そこらへんも今後明かされるのが楽しみ!
雑誌の最新話もチェックしたのですが、栞が松平にキスされたことに対して日替わりの女と同じ扱いに降格されたとキレています。笑 松平の「特別」なことが嬉しかったんですね~。

- 作者: 北川みゆき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る