ざっくりまむが

古いのから新しいの、マイナーからメジャーまで、様々なジャンルの漫画感想書き殴り。ざっくりとですがネタバレしてるので注意。深い考察など難しい事は出来ません。笑 ※アフィリエイト広告を利用しています

とんでもなく恋に一途な人々『イエスタデイをうたって』 全11巻 ネタバレ感想

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 長~い片想いをする人々の日々を淡々と描くこの漫画。スローペースで恋愛が進んでいきます。青年誌に掲載されていたわりに、安易にお色気に頼ったりせずきちんとストーリーを読ませてくれます。

多角関係ではあるものの、とてもゆる~いのでドロドロしたりはしていません!

あらすじ

『イエスタデイをうたって』  冬目景 全11巻

 陸生(リクオ)は大学を卒業後、就職せずにコンビニでバイトをしていた。そして常連客である晴(ハル)という風変わりな少女と知り合う。晴と陸生は過去に出会っていて晴はその時から陸生の事を想っていた。

しかし陸生は大学時代の友人である榀子(シナコ)の事がずっと好きだった。榀子は偶然にも晴が高校を中退する際の副担任だった。
 
榀子は高校時代に亡くなった幼馴染の事が忘れられないでいた。
陸生は榀子に告白して振られるも、今まで通り友達という立場のまま振り向いてくれるのを待ち続ける事を榀子に宣言する。
晴も同様に陸生の事を好きなまま、何も求めずただ側にいる事にする。
そして榀子の亡くなった幼馴染の弟である浪(ロウ)もずっと榀子が兄を忘れて自分に振り向いてくれるのを待ち続けるのだった。
 
それぞれが微妙な関係を保ちながら日々を過ごし陸生が就職したり浪が高校を卒業し浪人したり状況を変えつつ時は流れる。そして少しずつ榀子の中で陸生への気持ちが変化していき、ついに念願叶って陸生は榀子と付き合える事になる。
 
しかし陸生は晴に、榀子は浪に、付き合いだした事をなかなか言い出せないでいた。
 
晴は陸生達が付き合いだした事を知り、応援しなければと思いつつも悩む日々を過ごしていた。
そんな中、ずっと晴へ猛アプローチをしてくる美大生の雨宮への曖昧な態度を、雨宮の事が幼い時から好きなみもりに咎められる。追い詰められた晴は、自分を変える為にも黙って姿を消す。
 
一方、浪は陸生達の事を知り、ショックを受けて知り合いのモデルの家に転がり込む。
そして榀子に女と同棲していることや、もう落ち込んでないから大丈夫だと伝える。それを聞いた榀子は涙を流す。涙の真意が分からない浪は混乱する。
 
陸生と榀子の交際は順調なようでどこかお互い遠慮してぎこちないままだった。そんな中、陸生は晴の失踪を知り……。
 

ネタバレあり感想

晴は最初からずっと陸生が好きなので、数年単位の長〜い片想い。1巻から色んな出来事がありながら最終巻では3年以上もの月日が劇中で経ってます。というか晴だけでなく陸生も浪も何年も片想い。みんな恋に一途。
 
あらすじでは端折っていますが、晴のことを好きな同級生の湊という大学生が途中登場し、晴に告白します。陸生一筋の晴は当然振ってしまいます。もうここで私は相当がっかりしてました。笑 湊でいいじゃん!湊でー!と晴と友達だったら絶対言ってるわ~。
何の見返りもなしにみんな好きな人をずっと思い続けてるのってすごいなーと感じますね。無償の愛ってやつですね。
 
晴は陸生との待ち合わせを本命である榀子の為にすっぽかされ雨の中待ちぼうけしてたり結構かわいそうな目に合います。普通ならそういうシーンって大抵読んでいて胸がきゅぅーって苦しくなるのですが、晴っていうキャラクターはその隙を与えないっていう。笑
晴はさめざめと1人で泣くタイプではなく、怒って殴りかかっていくタイプなんですよ。
この明るさのおかげで何年も2番手の女という辛い状況を読みやすくしてくれてたと感じます。
 
晴と榀子っていうヒロイン2人は正反対なので晴が明るいのに対して、段々榀子はなぜか話が進めば進むほど陰気臭くなっていきます。すぐ泣くし。笑
頭で色々と考えてしまって感情を最優先に出来ない大人達が最後は素直になります。1巻からこの結末は決まっていたんじゃないかなーと感じるような、すんなり受け入れられるいいエンディングでした!
 
色であらわすとセピア色っていうような……優しい雰囲気の青春を感じる漫画です♪

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